セクストーション詐欺とは?

セクストーションとは、「セックス」(性的な)と「エクストーション」(ゆすり)を掛け合わせて作られた造語です。
本来のセクストーション詐欺とは、性的なコンテンツをネタに被害者を脅し、お金を要求するという手法です。
この場合は、実際に被害者本人の性的な画像・動画をネタにゆするという詐欺行為です。

ですが、近年世間を騒がしているのは、セクストーションに見せかけて、仮想通貨を騙し取るという新しい手口のセクストーション詐欺になります。
つまり、本当は性的な画像も動画も持っていないのに、「パソコンをハッキングし、あなたがアダルトサイトにアクセスした様子を録画した。友人や親戚にそれをばらまかれたくなければビットコインで$○○を送金しろ」というものです。

騙されてしまう巧妙な手口とは?

実際には脅されるようなコンテンツはないのに、このようなスパムメールを受け取り請求されるがまま支払ってしまう人もいます。
「自分は大丈夫」と思っていても、犯人による巧妙な手口により、コロッと騙されるリスクがありますので注意しましょう。

騙される理由として、差出人のアドレスが被害者本人のものだったり、以前漏洩したアドレスやパスワードを文章に含ませるなど、あたかもハッキングが事実のように見せかける巧妙さにあります。
これは、実際には差出人アドレスを偽装しているのですが、被害者を信じ込ませるには効果的です。
以前のメルアドやパスワードも残念ながら頻繁に流出しているものなので、組み合わせがたまたま合っていることで、「ハッキングされた」と不安に陥れることができるのです。

また、「アダルトサイトを見ていたときの動画を撮った」と言われると、強烈なインパクトがあります。
友人や家族に相談しにくいセクストーションで仕掛けてくる手口も、要求を受け入れる状況を作り出すのに好都合と言えます。
しかも、このセクストーション詐欺の特長として、仮想通貨の要求が払いやすい金額に設定されていることがあります。
5万~10万円程度でプライバシーが守られるならと、要求をのんでしまう人もいるということです。

セクストーション詐欺に引っかからないための対策

犯人の手口はどんどん巧妙になり、偽メールを送るだけで、文面にあるような事実がなくても被害者を不安や恐怖に陥れることが可能です。
受け取ったスパムメール以外にも、信じ込ませるために別のメールを送りつけることもあります。
「仮想通貨で○○ドル払え」と書いてあった場合、まずは冷静になってセクストーション詐欺を疑いましょう。
その仮想通貨のサイトをチェックすると、詐欺に関する注意喚起や誰かの書き込みを見つけることができます。