ゲームアカウントの売買は禁止されている

ゲームアカウントの売買、いわゆるRMT(リアルマネートレード)をしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ですが実際、RMTをしたことで逮捕された事例もありますので、ゲームアカウントを売買しようと思っている人は、今一度この行為に関する規定について確認しておきましょう。

実は、RMTを巡る詐欺行為が横行しており、近年個人間でゲームアカウントやゲームアイテムを売買する行為が問題となっています。
そもそも、ゲームを運営する会社のほとんどが、ゲームアカウントの売買を規約で禁止しており、売買の時点ですでに違反していることになります。
RMTで詐欺にあった被害者は、この行為が違反だと認識しているがために、警察にも相談できず泣き寝入りするケースも少なくありません。
そして詐欺はどんどん蔓延していくという悪循環に陥るのです。

ゲームアカウント売買の3つの詐欺パターン

ゲームアカウントの売買で行われれる詐欺行為は、大きく3パターンあります。
1つ目は、販売者がアカウントのIDやパスワードを伝えたにもかかわらず、購入者から入金されないというものです。
個人間取引に多い詐欺で、SNSや掲示板を通じて行われるケースがほとんどです。
相手の情報をろくに確認しないまま、IDやパスワードを先に渡してしまうことで騙し取られてしまいます。

2つ目は、購入者が希望したものと違うゲームデータを受け取るパターンです。
「○○のキャラがいるアカウントを買ったのに、受け取ったデータはまだまだゲーム序盤のものだった」と内容が異なる場合、これも詐欺にあったと考えられます。
最後に、アカウントを買った後に販売者側が勝手にアカウント情報を変更するというパターンです。
購入者は、お金を支払ったにもかかわらず、ログインもできず、販売者はそのまま雲隠れしてしまいます。

いずれのケースにおいても、ゲームアカウントの売買は規約違反です。
また、「使える」といって使えないアカウントを販売した場合、詐欺に相当しますので注意してください。

不正転売・チートツールは違法

ゲームアカウントの売買を行い、不正転売やチートツールでプログラムを改ざんしたりすると、それは法律で禁止されている行為として罪に問われる可能性があります。
不正転売は不正アクセス禁止法違反、チートツールを使ってプログラムを改ざんしてしまうと私電磁的記録不正作出罪、さらにそのアカウントを売買すると著作権法違反、および対応機種改造として商標法違反に問われます。

知らなかったからと言い逃れをすることはできませんので、ゲームアカウントの売買をしてしまった場合は弁護士などに依頼して解決を図りましょう。
悪質な行為でなかったとしても、信用を失うこともありますので、ルールを守ってゲームを楽しんでください。