ローリングストックとは

非常食の備蓄は非常に大切なことですが、一度買ってそのままにしておくご家庭も多いのではないでしょうか。
非常食というのは、おおむね賞味期限が長いものが多いのですが、それでもうっかりしていて期限が切れてしまうのはよくあることです。
せっかく買った非常食の賞味期限が切れてしまい、泣く泣く捨てなければならなくなったというハメにならないためにも、「ローリングストック」という保存法をマスターすることをおすすめします。

ローリングストックというのは、食料を普段から多めにストックしておいて、一定期間が経ったら食べては補充していくという方法のことです。
この方法を取れば、非常食を常に新鮮な状態に保つことができます。
また、非常食の中には「開ければそのまま食べられると思っていたのに、お湯を注がなければいけないタイプだった」といったことがありがちです。
日ごろから非常食も少しずつ食べながら補充していく方法を取っていけば、こういった勘違いを防ぐことができます。

ローリングストックのポイント

非常時というのはストレスも溜まりがちなので、ローリングストックは多めに用意しておくことをおすすめします。
非常食だからといって単調な食事をする必要は全くないので、好きなおかずやインスタント麺、スープ、クッキー、チョコレート、アメなどをいろいろと揃えてみましょう。

ローリングストックの量は3日〜7日分程度が目安です。
ローリングストックに適した食品のポイントは「常温保存ができるもの」「そのまま食べられるレトルト食品や加工食品であること」「賞味期限が1年程度のもの」の3点です。
非常時だけではなく普段も食卓にのせるようにするのがコツなので、あれこれと自分の好きな食品を探して行くのも一つの楽しみです。

ローリングストックの食品を食べたら、すぐに補充していく習慣をつけることが大切です。
食べる量は、月に一度1〜2食程度が目安だと思えばいいでしょう。
ローリングストックの食品を食べていくうちに、「この食品は非常時には手がかかりすぎる」「味が濃くてあまり好きではない」などといったことが分かってくるはずです。

また、缶詰を非常食としてたくさん買ったけれど、いざ食べようと思ったら缶切りがなくて開けられなかったといったようなアクシデントも、ローリングストックの食品を少しずつ食べる習慣をつけることによって避けることができます。
非常食を充実させると同時に、玉ねぎやジャガイモ、さつまいも、かぼちゃなどといった野菜は常に多めに常備しておくのもいいアイディアです。
こうすれば、野菜が不足しがちな非常時でも野菜をおいしく食べることができます。