火山噴火がもたらす被害とは?

都会に住んでいると、火山噴火といってもピンと来ないかたも多いでしょう。
実は、日本には100を越える活火山が存在する世界有数の火山国であり、今もなお噴火している火山が複数あります。
桜島などは有名な活火山として知られていますが、火山が噴火することで、様々な災害がもたらされます。

テレビのニュースで見たことがあると思いますが、大きな被害としては火砕流や大きな噴石の落下、溶岩流、融雪型火山泥流などです。
小規模なケースでは、噴石、火山灰、火山ガスなどが考えられます。

特に深刻なのは、火山噴火に伴い発生する噴石、火砕流、融雪型火山泥流では、逃げる間もないほど時間的な余裕がありません。
そのため、これらの災害は防災対策の必要性が高いケースとして認識する必要があります。
迅速かつ安全に避難するためにも、気象庁から伝わる噴火警報や噴火警戒レベルについて正しく理解しておきましょう。

噴火警戒レベルをご存知ですか?

火山噴火の災害では、火山活動の状況を正しく理解しなければならず、新しい火山情報を手に入れることが重要です。
避難するタイミングを逸しないためにも、噴火警戒レベルについての知識を把握しておきましょう。

噴火警戒レベルとは、状況にあわせて警戒区域・とるべき対応について5段階レベルで表す指標です。
レベル1は「活火山であることに留意」ということで、噴火予報の段階です。
レベル2~3になると火口周辺の噴火警報になり、レベル2は「火口周辺規制」、レベル3は「入山規制」がかかります。
レベル4~5の場合は居住地域の噴火警報となり、レベル4で「避難準備」、レベル5は「避難」の段階です。

効果的な火山灰対策について

火山が噴火した際に気をつけないといけないのは、火山灰による被害です。
火山灰は粒子が細かく、呼吸をすると肺の奥まで侵入する恐れがあり、慢性的な咳や呼吸困難を引き起こす原因になります。
発作のような激しい咳、胸が締め付けられる感覚、呼吸がぜーぜーとしんどい場合には、火山灰を吸い込んでしまった可能性がありますのですぐに病院で診察を受けましょう。
特に心臓に病気を抱えた方は要注意で、火山灰を吸い込まないためには防塵マスクの着用がおススメです。

また、火山灰が皮膚につくと炎症を起こすケースもあり、痛みや腫れを発症したり、傷口からばい菌が侵入することもあるため注意が必要です。
火山灰が目に入ると、目のかゆみや充血を引き起こし、痛みやゴロゴロとした違和感を感じることがあります。
目ヤニや涙の原因になったり、眼球に傷をつけて結膜炎の引き金になったりしますので、火山灰が目に入ったときは無理にこすらず、水で洗い流すようにしてください。