大雨・台風がもたらす災害について
日本は夏から秋にかけて、7~10月頃に台風が多く接近・上陸しやすい季節になります。
台風は規模にもよりますが、大雨や洪水、防風や高波、高潮などを引き起こしますので十分に注意が必要です。
特に近年自然災害による被害が大きくなっており、防波堤が決壊して川が氾濫したり、土石流やがけ崩れ、地すべりなども起こっています。
生活や身の安全を守るためにも、1人1人が自然災害がもたらす脅威を認識しておきましょう。
近年多いパターンとして、短い時間に限られた地域で激しい雨が降る、いわゆるゲリラ豪雨が多発しています。
川沿いの開発が進む地域では、川の増水に伴う道路・家屋の浸水、地下道路の水没の被害も頻発していて危険です。
また、大雨や台風のニュースと一緒に、田畑を見に行って用水路に転落し流されてしまう事故も耳にすることが多いので、できるだけ危険な場所へは近寄らず、身の安全を第一に行動しなければいけません。
大雨・台風に対する備えをしっかりしておこう
大雨や台風の被害は毎年と言ってよいほど発生していますので、「起こりうる」ということを念頭において、備えをしっかりしておくことが重要です。
台風の接近に伴う災害の注意報や警報は常にチェックし、ニュースやラジオで最新情報を入手できるようにしておきましょう。
大雨・台風の対策として、非常用持ち出しバッグを準備しておくことをおススメします。
バッグの中身は、飲料水、カップ麺や缶詰、ビスケットなど長期保存できる食料品、救急用品、懐中電灯、携帯ラジオ、電池、衣類、タオル、洗面用具など人数分必要です。
他にもマスクや軍手、毛布、ウェットティッシュ、携帯トイレなどがあると役立ちます。
現金、預金通帳、健康保険証など、忘れてはいけない物なので、非常時に持ち出せるよう場所を今一度確認しておきましょう。
災害時に役立つ情報やツールを活用しよう
家族で日頃から災害が起こったときにどこに避難するか、安否確認の方法など話し合っていますか?
一緒に行動できる場合は心配ありませんが、別々の場所にいるときに発生すると、現場は情報が交錯しますし、携帯も通じにくくなるため、家族の安否がなかなかとれない可能性があります。
局番なしで171にかけると録音できる「災害用伝言ダイヤル」や、インターネットサービスを通して利用できる「災害用伝言板」など、家族が安否情報を得られる便利なツールです。
いざ災害が起こったときにはどうするか、日頃からしっかり情報共有をしておくと備えに繋がります。
「防災気象情報」は気象庁から発表されており、早めに防災対策をするために有益な情報源です。
いつ、どこで、規模の大きさなどが事前にわかれば、ある程度予測して対策を考えることもできるでしょう。