竜巻被害の特長について
「竜巻なんてテレビでしか見たことない」という人も多いでしょう。
体験したことがない方はどうしても危機感を持ちにくいため、実際に竜巻被害に巻き込まれたときにパニックになりがちです。
もちろん被害に合わなければそれが一番いいのですが、リスク管理をするためには特長や防災対策について日頃から考えておくことが重要です。
竜巻はトルネードとも呼ばれ、積乱雲に伴い発生する上昇気流が引き起こす激しい渦巻きを指します。
台風、寒冷前線、低気圧など、積乱雲が発達しやすいときに竜巻が起きる気象条件となります。
台風などにより南から温暖な空気が流れ込み、または上空に冷たい空気が流れ込むなど、上空と地上の気温に大きな差が発生したときに竜巻が起こりやすくなります。
高さ、風の向きやスピードが違う場合、積乱雲が回転して竜巻が発生するケースも多いです。
気象庁でも竜巻注意報を出して注意喚起を行っていますので、気象情報には常に注意するよう心がけるようにしましょう。
黒い雲が立ち込めたり雷が鳴り出したら危険信号です。
また冷たい風が拭いたり雨やヒョウが降り出したときも竜巻の予兆である可能性がありますので注意しましょう。
竜巻により発生するトラブル
竜巻は狭い範囲で発生し、猛烈なスピードで進むことで大きな被害がその範囲に集中してしまうことが大きな特長です。
たった数分から数十分の間に、数キロから数十キロメートル、あるいは数メートルから数十メートルという限られた地域に集中して被害が起こります。
竜巻被害により車が飛ばされてひっくり返ったり、ひどい場合は家屋や建物が倒壊することもあり、人が飛ばされるという被害も報告されています。
いろいろな物が竜巻で飛ばされ、猛スピードで飛んできた物に当たって怪我をしたり、住宅に当たってガラスを割ったり壁を崩壊させる原因にもなりますので非常に危険です。
竜巻が起こったときの対策と注意点
一度竜巻が発生してしまうと、建物が受ける被害は防ぎようがありませんので、自分の身を守ることを最優先してください。
外にいるときには竜巻に飛ばされない頑丈そうな建物に避難し、家屋やマンションの中にいるときには窓ガラスからできるだけ離れ、1階に移動して机の下に入って頭を守ります。
竜巻が移動するスピードは非常に速く、猛スピードで突進してきます。
竜巻をスマホで撮影したり動画をとったりせず、迅速に避難したり身の安全を確保するようにしましょう。
スムーズに行動するためにも、竜巻情報をどのように入手するのか把握しておく、家族で避難方法や避難場所を決めておくなどの対策が有効です。
最悪の場合を想定して、竜巻被害にも保険が対応しているか、今一度確認しておくとよいでしょう。