警戒レベルは何のためにあるの?

災害が起こったとき、どの情報を聞いて、どのタイミングで避難するべきか理解できていますか?
大きな災害が発生すると、様々な情報が行き交いますので、防災情報を素早くキャッチし、その意味を正しく理解して迅速に行動にうつすことが大切です。

近年、地球温暖化の影響とも言われていますが、世界各地で異常気象や災害が発生しています。
特に日本はほぼ毎年、台風や大雨による土砂災害、洪水、浸水、高潮被害が起こり、多くの死者行方不明者が出ていますので、他人事ではないという再認識が必要です。
どれだけ注意報や警報を鳴らしても、受け取る側の住民が理解できないと意味がありません。
そこで誰にでもわかりやすく災害の危険度を理解し、適切なタイミングで避難ができるよう設けられたのが「警戒レベル」という基準です。

覚えておきたいポイントとは?

警戒レベルは1から5の段階があり、数字が大きいほど危険度が増していきます。
覚えておきたいポイントとしては、「警戒レベル3」は避難の準備段階ですが、高齢者や障害のある方、そのサポートをされる方は避難をすること、さらに「警戒レベル4」になると対象地域の住民はすべて避難するレベルに達しているということです。

警戒レベル1は、危険度があまり高くない段階なので、心構えをしておくようにという注意喚起と考えます。
早期注意情報ということで、防災気象情報に注意するように促しているのです。

警戒レベル2は、大雨注意報、洪水注意報が出される段階で、災害に対する警戒を高めなければいけないレベルです。
災害の危険度が高い地域を確認し、避難経路や避難場所を今一度再確認しておきましょう。

警戒レベル3は、避難準備・高齢者等避難開始情報が出された段階なので、避難するのに時間を要する高齢者、要介護者、障害のある方、その支援者は安全な場所へ避難します。
それ以外の方は避難できるように準備を進めておきましょう。

警戒レベル4以上が発令されたら?

警戒レベル4とは、避難勧告、避難指示(緊急)が出されている段階です。
災害が起こる可能性が非常に高いため、対象となる地域にいる方はすべて避難し身の安全を確保する必要があります。
緊急避難場所への避難が危険と判断されるときには、近隣地域のより安全な場所へ避難しましょう。

警戒レベル5は、すでに災害が起こった状態で、災害発生情報が出されています。
この場合、身を守る最善の選択を行ってください。
安全に避難することもできない段階なので、結果として避難する必要はなく空振りに終わる可能性があるとしても、警戒レベル3や警戒レベル4の段階で、速やかに避難しておくことをおススメします。