バイクの盗難保険とは

JAMA(一般社団法人日本自動車工業会)の発表しているデータによれば、国内のオートバイ全出荷台数の約3%が盗難に遭っています。
具体的な数で見てみると、平成31年に発生したバイクの盗難事件の件数は約11,000件、同年度の出荷台数は331,207台となっています。

しかも、バイクは解決できた事件の割合、つまり犯罪検挙率が非常に低いのが特徴です。
自動車の犯罪検挙率が53.8%であるのに対して、バイクの検挙率は21.5%にしか過ぎません。
盗まれたバイクは、パーツごとにバラバラにされて売られることが多いのが検挙率が低い原因となっています。

ですから、バイクの盗難対策には念には念を入れる必要がありますが、それと並行してバイクの盗難保険をかけておくことをおすすめします。
バイクの盗難保険というのは、万が一バイクが盗まれた場合、同じバイクを買える金額を保障してくれるというものです。
たとえ盗難が未遂に終わって鍵穴が壊されただけであっても、鍵穴の修理代を保障してくれる盗難保険もありますので、加入しておいた方が得策と言えるでしょう。

バイク盗難保険の料金は保障内容によってまちまちですが、12,500円程度の安いものもありますので、それほど大きな負担というわけではありません。
高価なバイクの場合は保障額を上げる必要がありますが、それにつれてもちろん保険の料金も上がっていきます。

盗難保険が必要なケース

バイクは、車種やメーカーなどによって価格にかなりのバリエーションがあります。
中古で買った安いスクーターの場合、わざわざ盗難保険をかけるほどのことはないかもしれません。

しかし、高価なロードバイクなどを新車で購入した場合には、盗難保険をかけておいたほうが無難です。
特にローンを利用してバイクを購入した場合、盗難保険に入っておかないと、ローンを払っている途中でバイクを盗まれ、その上ローンを最後まで払い続けなければならないといった悲惨な状態にもなりかねません。
ローンでバイクを購入し、盗難保険に入っていない状態でバイクを盗まれると、新しいマイクを買うために再度ローンを組むのでローンを2つ払わなければならなくなってしまいます。

保険金が支払われないケース

ただし、バイクが盗難にあっても保険金が支払われないケースもありますので注意しましょう。
加入者の親族がバイクを盗んだ犯人だった場合、バイクの所有者が盗難に見せかけた場合などは保険金は支払われません。

また、バイクが盗まれたのに60日以上を盗難の事実に気がつかなかった場合なども保険金は支払われません。
バイクの盗難保険に加入する際には、自分のバイクの価値に見合う保険を選ぶようにしましょう。